お正月にひょんなことから大学同期の友人と集まる機会があった。
卒業後も月に1回位は会っている友人もいれば,卒業して以来10数年ぶりなんていう友人もいる。
で,はじめに男ばかり3人集まって,それから女性陣10名程に合流して旧交を温めた。
男3人で集まって出てきた話題と言えば,それなりに仕事も充実する世代だから仕事の話。
そしてそして「健康診断,病気,年金」の話である。
私は情けないことに「保険,年金」あたりの話に非常に疎い。
どんな保険に入っているのか実は定かではないし,年金ともなるとフランス語の文法並みの理解である。
それはさておき,健康診断と病気の話がいきなり出てくるってどうなんだ???
確かに私は卒業してから20キロ以上太ったし,もう一人もまあちょっと問題ありな体重ではある。
それにしたって他に話題はないのかよ,とその場では笑い飛ばしていた。
数日経ってみて考えてみると笑ってばかりもいられないと思う。
現在35で今年は36になる。
35,そこまでいかなくても30位まではなんとなく早く歳を取りたいなあと思っていた。
よく高校生なんかと話をすると「今のうちじゃないとできないことあるから」なんて言われる。
そのたび彼ら彼女らに言うのだが「今のうちじゃyないできないこと」なんてそうそうないのである。
そりゃ,高校での勉強やクラブ活動なんてのは今のうちでないと難しい。
でも彼らにとっての「今のうちじゃないとできないこと」なんてのは遊ぶことだったりする。
実際には大人になってからの遊びの方が比べ物にならないほど楽しかったりなんかする。
遊びの種類にもよるんだろうけれども,大人になって得た自由と余裕で楽しむ遊びほど楽しいものはない。
私はずっと「大人の方が楽しそうだな」と思っていた。
そして今もそう思う。
だから早く大人になりたかった。
で,歳を取るのがけっこう嬉しかった。
今はどうだ?
実は歳を取るのがちょっと辛くなってきたのが正直なところだ。
まあ人生もそろそろ折り返しなんて言われるところだし,遣り残していることを考えると時間が惜しい。
それに明らかに体の衰えなんてものも感じる。
急に疲労回復のタブレットとかウコンだの何だのと購入してたりもする。
35から36になる今,歳を取ることの意味が自分にとって変わってきた。
妻に今の生活を変えるつもりはないのかと言われたこともずっと引っかかってもいる。
たぶん今の生活を急に変えることはできない。
でも生活を変えたいという気持ちがあることは確かだ。
思っているだけではダメで実行しなくてはいけないのだけど。
夜遅くまで仕事先に詰めて仕事するのをやめるとか,できるだけ家で夕食を摂るとか少しずつ変えてはいる。
今年実家に家族で戻ることも一つのきっかけになるのかもしれない。
これからどう生きていくのか,ちょっと考えている。
コメント