こないだ家で話をしていて「そうなの???」と思ったこと。
妻が私の母と話していて,何かのきっかけで私の幼い頃の話になったらしい。
母曰く。
私は子供の頃,学校から帰ってもすぐに遊びには出て行かなかった。
友達が呼びに来ていても「一休み」してから遊びに出かけていた。
母は友達も待たせているのだし,どうしてすぐに遊びに行かないのか不思議に思った。
当時の私が言うには,自分は学校でそれなりに振舞っているから疲れるのだと。
また遊びに出たらそこで振舞う必要がある。
振舞い続けるのは疲れるから家でちょっとでも休みたいのだと。
自分では特に気にもしなかったけれども母にとっては印象深かったらしい。
私にとっては「外にいる」=「求められる役割で振舞う」ということなので当たり前に思う。
今でも社会にいる私は一人の教員として求められる(というか必要とされているだろうと自分が思う)役割で振舞っていると思う。
誰でもそうなんじゃないのか?
大人だけのことなんだろうか?
私は子供だってそういうもんなんだろうとずうっと思っていた。
だから私は一人っきりになるのがけっこう好きだった。
皆で遊んでいるのは楽しいけれど,ふと嫌になってひとりで友達から離れてふらっとどこかへ行ってしまう。
そんなことがけっこうあった。
全然自分を知らない人ばかりのところにいたいという気持ちがたまに強くなるのだ。
こんなことを書くと,いわゆる放浪好きと思われるかもしれないけれどそうではない。
別にいつも誰も知らない人ばかりのところにいたいということではない。
今の状態が嫌な訳ではない。
ただ,ずっとそうしているのではなくて,時々ただただ一人になりたい。
こういう気持ちって誰にでも共通しているんじゃないだろうかと今も思っているんだけど。
でも少なくとも母にとっては驚きであり,そして妻も驚きだったようだ。
そんな気持ちになるんだあと。
本当の自分なんてものは自分でもわからないし,そんなものがあるのかもわからない。
けれども,少なくとも働いている自分は一人っきりのときの自分とは明らかに違う。
例えば一人の私はもっと短気だ。
だからふだんは常に冷静でいたいと思って心がける。
抑えた気持ちがはじけそうになると私はひとりになる。
たまにはひとりもいいじゃんねえ。
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