今日は研究日だったのだが仕事してきた。
とある学校の塾教員対象説明会というもにお招きいただいた。
私立学校の募集活動というのはけっこう閉鎖的?なもので,ちょっと他校の説明会をのぞかせてもらうなんてことは難しい。
ふつうの保護者や受験生対象の説明会ならまだ参加は不可能ではない。
実際に自分の子どもが受験生であればいいのだから。
ところが,これが塾教員対象となるとそうはいかない。
学校教員でありながら塾の教員であるというのは,まあまずありえないことである。
あ,でも高校の時の化学の先生は予備校で講師してたな。まあ,ふつうはありえない。
しかも塾教員対象の説明会では保護者や受験生対象説明会では話さないような話題が出て来たり,データが出されることもある。
しかもしかも,そういうデータはあまり他校には知られたくないものでもあったりする。
そんなわけで,他校の塾教員対象説明会というのはなかなか見に行けないものなのだ。
うちの学校も,もちろん他校の先生をお招きするなんてことはしていなかった(はず)。
昨年はたまたま親しい先生に頼まれて,募集地域もそれほどかぶらないのでお招きしたこともあったが,それは特別だった。
ところが昨年,ある近所の学校の先生に「そちらの学校の資料なんて当日のうちに手に入るんだよ」なんて言われた。
この業界には情報屋みたいな人間がいて,私もそういう人からちゃっかり情報をもらったりなんかしているのだが,うちの資料もそういう人から他校へと渡って行くのだった。
なんだかあまりにもバカにしたような言い方だったのが癪に触り,だったらオープンにしてやろうと思った。
今年は研究会とかでいっしょになる親しい先生達に案内を出してご招待。
更に会の中で資料がほしいという学校があればいくらでも渡すと公言。
実際に電話がかかってきてびっくりしたんだけども,どうせどっかから渡るんだからいいやってことで資料も公開。
そんなことがあって,こちらがご招待した先生から,今度はうちへどうぞとありがたいお言葉をいただいて,うかがうことになった。
やはり行ってよかった。参加する側になると見えてくることがたくさんあって非常に有意義だった。
お互いに見せたり見たりして意見交換してそれぞれが良いものできるようにするのが一番だよなあと再確認できた。
正直,この仕事を引き受けた時には,この業界は狸と狐の化かし合いばっかりなんだろうとかなり警戒していた。
そんな連中ももちろんいるけれども,もちろん良い人も多い。そしてけっこう僕は恵まれていると思う。
校内にいるとなかなか世界も広げにくい訳で,仕事で外に出させてもらって知り合いが増えて世界も広がるんだったら,この仕事もまんざら悪くないよなあとも思えてきた。
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